第31回お題
7つのコーチングステップ～その3『求めるべき理想のゴールを聞く』
部下の考える理想のゴールを聞き出すためには高度な質問スキルが必要です。その過程でモチベーションを高め、具体的なアイデアや行動を導き出すことが必要だからです。そのための2つの質問スキルを学びます。
- 現状抱えている業務の「理想のゴール（到達目標）」を聞きます。「どうしたいのか」「どうなりたいのか」「どこに辿り着きたいのか」などを自ら再認識させてください。その達成の手助けをするためにも、「どこに向かいたいのか」を聞き出し、共有することは重要です。
- 現状抱えている業務の「理想のゴール（到達目標）」を聞きます。「どうしたいのか」「どうなりたいのか」「どこに辿り着きたいのか」などを自ら再認識させてください。その達成の手助けをするためにも、「どこに向かいたいのか」を聞き出し、共有することは重要です。
コーチングで最も大切で最も難しいスキルが「質問」です。特に、部下から具体的な答えを引き出すオープン質問（オープンクエスチョン）は慣れていないと上手く聞き出せないからです。部下は貴方の質問には簡単には答えられません。それは、質問の意味が理解できない、判らない、熟考していないなど、様々ですが、いずれにしても何度も質問を繰り返さないと部下の思考は明確になりません。そこで、目的別に体系的に質問することが必要になります。それが『チャンクアップ』と『チャンクダウン』という質問スキルです。
- 「チャンクアップ」は、成功イメージを連想させ、部下のモチベーションを高めて自発的な行動を促すために繰り返す質問です。
プロジェクトリーダーのモチベーションを高め成功に導くためのチャンクアップ。
- 「成功したら、どんな気分になると思う?」
- 「成功したら、周囲になんと言われるかな?」
- 「成功したら、何が得られると思う?」
- 「成功したら、次に目指したい目標は?」
このように、順番に聞くことで、成功した時のイメージを具体的に描かせて、部下のやる気に火をつけます。
- 「チャンクダウン」は、部下のアイデアや提案をより具体化させるために使う質問です。この方法は課題に対して、素直に「それはどういう意味かな?」「具体的に言うと?」など繰り返し聞いていきます。
「組織のチームワークを高めたい」という提案をした部下を導くチャンクダウン。
「君の理想のチームワークってどんなイメージ?」という問いに対して、部下は「相互理解と成長を志向する組織力です」と答えたとする。さらに貴方は「相互理解と成長志向とは、具体的にどういうこと?」「先ずは、相互理解とは？」「そして成長志向とは？」とさらに掘り下げて質問していきます。これを繰り返すことで、漠然とした考えを具体的なプランにまで落とし込んでいくことができます。
なお、チャンクアップとチャンクダウンを使い分ける原則としては、「最初はアップで、ダウンは後から」というものがあります。なぜなら、最初からチャンクダウンばかりすると、部下は問い詰められている気分になり、モチベーションが下がってしまうからです。最初にチャンクアップでやる気を高めてから、チャンクダウンで具体化する姿勢を徹底することです。
次回7つのコーチングステップSTEP.04 理想のゴールを実現するための課題を特定するについて考えてみましょう。
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