飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。
店舗の賃料支払いが滞っています。どうすればよいでしょうか?
業績不振で賃料(60万円/月)が支払えません。今は、社員給与や取引先への支払いを優先しています。今後は、最近新規で始めた料理教室が好評なので、この売上を高めて賃料支払いの原資にしようと思います。しかし、これまでの滞納金180万円(3ヶ月分)はどうすればよいでしょうか?来週、家主との面談が予定されています。(ビストロオーナー/45才/男性)
売上計画と資金繰りを精緻に試算して、家主に返済計画を示しましょう。
誠実な対応が必要です。
- (1)売上計画の策定
新規に開始した料理教室や通常営業の売上計画を示し、返済原資があることを示しましょう。その際に、その根拠となるデータ、例えば、過去の売上、料理教室の実績、集客方法、他社の料理教室の参考情報などを示すことで、その信憑性が増します。家主に理解してもらえる内容をしっかりと揃えることが必要です。 - (2)返済計画の提示
売上計画から返済原資が十分なことを示し、返済計画を提示します。その際、無理な計画ではなく、実際に返済可能な最低ラインの金額から返済をスタートし、無理のない期間で返済する計画を立てましょう。180万円であれば、毎月5万円で3年計画としてみたらいかがでしょうか?もちろん、余裕が出てきたら繰上げ返済も可能です。 - (3)内部留保の実現
今回のことを教訓に内部留保を心がけましょう。法人で貯蓄をすることでも構いませんし、個人名義や代表者名義の貯蓄でも良いでしょう。営業の為の運転資金は2割程度、それ以外は1割程度の資金を貯蓄に回しておきたいです。いざという時の為に…。
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