第9回お題
人件費を下げることは、労働時間を減らすこと!
人件費を下げる為には無駄のない人員計画が必要になります。そのために、今回は「アルバイトの労働時間をどのようにコントロールするか」という事を考えてみましょう。
(1)店内従業員の平均時給を求める
平均時給=総人件費(社員+アルバイト)÷総労働時間
例)総人件費150万円÷総労働時間1,200時間=平均時給1,250円
(2)目標人時売上高を求める
目標人時売上高=平均時給÷目標人件費率
例)平均時給1,250円÷目標人件費率25%=目標人時売上高5,000円
(3)月間目標総労働時間を求める
月間目標総労働時間=月間売上目標÷目標人時売上高
例)月間売上目標800万円÷目標人時売上高5,000円=月間目標総労働時間1,600時間
つまり、このお店の場合1ヶ月間で使える総労働時間は1,600時間となります。
(4)コントロール可能労働時間を求める
コントロール可能労働時間=月間目標総労働時間-社員労働時間
例)月間目標総労働時間1,600時間-社員労働時間180時間=1,420時間
月1,420時間以内でアルバイトシフトを組む必要があります。
ひと月は4~5週なので、4.5週で計算すると1週間315.5時間です。
重要なのは、この総労働時間を超えてシフトを組んではいけないということです。
<ポイント>
目標のシフト時間が決まったら、実際に一度時間内でモデルシフトを作成してみます。「出来るか、出来ないか」ではなく「この時間内でオペレーションを回すためにはどうしたら良いか」を考える事が大切です。
<効果>
- 1)総労働時間が決まりますから、時間数を意識したシフト作成で無駄な時間を削減できるようになります。
- 2)アルバイト開始時間をずらしたり、ピークタイムや閉店作業を少ない人員数でおこなう方法を考えるようになります。
人件費や労働時間を削減できないのは、現状からの変化を嫌っている心理からくるものです。しかし、上記の方法であれば効果的に人件費を削減するとともに、従業員がどうやって効率的に働くかを考えるようになります。あなたのお店でも是非取り入れてみてください。
飲食店の転職求人情報を探す