第28回お題
部下のやる気と行動を促す7つのステップ
自ら考え、行動できる部下を育成するのが上長の仕事と言っても過言ではありません。指示待ち族で構成された組織は、高い成果を挙げることはできません。では、部下育成のためには日常的にどうすればよいのか…。その基本的ステップを学びましょう。
- リラックスした環境を整える
- 部下は怒られるのではないか、無茶ぶりされるのではないかと常に緊張や不安を感じています。安心・リラックスして執務できる環境や対話の機会を整えることが上長の役割の一つです。まずは相談しやすい環境を整えてください。
- 現状の課題を丁寧に聞く
- 仕事は常に障害や壁にぶち当たるものです。そんな部下の話しに耳を傾け、丁寧に全てを聞き出しましょう。部下の問題意識や悩みがどこにあるのか把握してください。その際に、個人的な悩みや相談事にまで踏み込んでも構いません。全てを把握する理解力と包容力が求められます。
- 求めるべき理想のゴールを聞く
- 現状抱えている業務の「理想のゴール(到達目標)」を聞きます。どうしたいのか、どうなりたいのか、どこに辿り着きたいのか…等を、自ら再認識させてください。その達成の手助けをするためにも、どこに向かいたいのかを聞き出し、共有することは重要です。
- 理想のゴールを実現するための課題を特定する
- 現状と理想の間にあるギャップ。これが解決すべき課題であり、戦略・戦術・行動計画に反映されるべきことです。部下が自ら解答を導き出させるように有効な質問を発しましょう。『課題はここだな!』と上長は指摘したくなりますが、ここはぐっと我慢してください。
- 具体的なアクションプランを立案させる
- 課題が明確になれば、それをどうやって解決するかを考えます。徹底的にリアリティを持って具体的な方策のもとアクションプランを立案することが重要です。ここでも、『じゃあ、こうしなさい!』と指示することがないように注意してください。自ら立案したプランを自らの責任で遂行する。これが大きな達成感をもたらします。万が一、立案できない場合は少々誘導してあげても構いません。
- 定期的に進捗状況を共有する
- 計画立案だけで満足しないように、その進捗をお互いに共有することを忘れないでください。定例会議や個人面談等のみならず、立ち話しでもよいので、その機会を持つように。そうすれば支援や軌道修正も適宜行なえます。報告書等のフォーマットも用意しても構いませんが、必ず面と向かい合って報告を受けるようにしてください。
- ゴール到達の達成感を共有する
- 業務は目標到達して完了します。進捗確認しながら最後のフォローまでしっかりと行ない、目標到達したら、その達成感や喜び、感動等を部下と共有しましょう。時には褒賞してもよいかもしれません。上長やチームと達成感を共有することにより、部下は見違える程やる気がでてきます。
今回、ご紹介した7つのステップは「コーチング」の手法を取り入れています。あなたも部下の指導や成果を高めるために「コーチング」を活用してみませんか?
次回から「7つのコーチングステップ」を一つずつ検証していきます。
飲食店の転職求人情報を探す