飲食業界で働く方の多くが目標にする「独立開業」。
独立すると決めてから実際経営に至る中で起こる問題を質疑応答形式でお答えします。
飲食店経営者に求められることは？
高校卒業後、飲食店に勤務して20年が経ちます。いくつかのレストラン勤務を経て、10年前からは老舗のフランス料理店で働いています。2年前に料理長になり、順調にキャリアを積んでいると思っていました。しかし、給与は5年ほど前からほとんどかわらず35万円／月（総支給額）。そして、高校の同級生よりだいぶ低いことに驚き、そろそろ独立を考えています。しかし、料理一筋できたため、飲食店経営について何も分かりません。飲食店経営者には何が求められるのでしょうか？（フランス料理店料理長38才／独身）
経営に関するすべてのことが求められます。
個人飲食店の経営者は、「経理」「人材管理」「宣伝」など、すべてのことを一人で行わなければなりません！それを、「楽しい！」「チャレンジングだ！」と感じるか、「大変だなぁ…」と感じるかで、独立の正否が決まると言っても過言ではありません。
上図のように、個人飲食店の経営者は何から何まで一人でやることが求められます。あなた以上に情熱があり、あなた以上にあなたの料理やサービスを知ってる人は他にいないからです。もちろん、チームのメンバーを育て、あなたの代わりに何らかの職責を負わせる事は可能です。しかし、開業したてでは、あなたがすべての意思決定をすべきです。それが人生をかけたあなたのミッションだからです。しかし、まだあなたには経営者としての経験がないようですから、まずは「（1）書籍を読む」「（2）セミナー等に通う」「（3）日々の仕事を経営者としての視点から捉え直す」など、自らできることからはじめてください。1年後の独立を目指しましょう！
独立＝高い給与とはいえません。しかし、高収入を実現するためにも経営知識や技術を手にすることが重要です。
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