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第1回 堤や

2012.1.5
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吉原遊郭の入り口、吉原大門で独立。お客さんも地元の仲間たち。

上田英人さんは、日本堤(にほんづつみ)二丁目、西町会青年部長!

住まいのすぐ近く、通称:どて通りと呼ばれる大通り沿いに「堤や(どてや)」を今年オープンさせました。

浅草方面からこの通りを歩いてくると「紙洗橋」、「地方橋」と、川の風景など見当たらないのに、なぜか「橋」の名前がついた交差店名が多い。
それはなぜ?

「この道は昔は、川だったんです。ご承知の通り、ここ吉原には遊郭がありました。男たちは墨田川から船に乗ってこの川を利用し、吉原大門で降りて、遊郭へと向かったんですね」

おおっと、「堤や」のすぐ近くの交差点がその「吉原大門」ではないですか! 吉原遊郭の入り口で一杯なんて、すごくオシャレ♪

ひとりで調理場に立つ上田さん。アルバイトスタッフも地元の若者たちばかり。幼なじみや町の先輩、後輩たちが訪れては、連日のように祭りの話などで盛り上がります

「アットホームでリーズナブルに、季節の料理を楽しんでいただきたいですね」

吉原で飲むのは、今回が初めての私に。

「通りの向こう側は、あしたのジョーのふるさと、山谷(さんや)です。あとで、散策するとディープな世界が楽しめると思いますよ(笑)」

よし、今宵は吉原ではなく(笑)、山谷を散策してみるか、と心に決めたのでした。

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ディープな町の素晴らしさを次の世代に伝えていきたい。

山谷は、隅田川方面へとつづく古い商店街が奥へと広がり、その横のブロックには安い宿がひしめきあっていました。それも一泊二千円とかですからね。

バブル以前は労働者のための宿が多く存在し、2002年日韓W杯サッカーのときに見られたように、最近では外国人バックパッカーなどの長期滞在に利用される宿なとがあるそうです。

商店街を抜けて、さらに進むと、あしたのジョーがシャドーボクシングしながら走っていた墨田川の堤があります。

なんだか、時代の地層の上を歩いているような、妙な気分になってきますね。おおっと今よこぎったのは怪盗・鼠小僧!(なんてね)

ここで再び「堤や」に戻り、かめ仕込みの芋ざかりで一杯やることにしました。

冒頭で紹介したように、上田さんは町の青年部長として、子供たちのバスツアーや花見大会などを開催し、町に貢献してきました。そして祭になれば、アドレナリン全開となります。

「ガキの頃から親しんできた玉姫祭は好きな祭のひとつです。先輩や親の代から教えられてきたことで私たちはこの町の暮らしを楽しめています。ですから、今度は私たちがこの町のことを次の世代に伝えていければいいかなぁと思っているんですよ」

山谷が大好き。町のことを尋ねると、百倍返しで説明してくれます。しめ鯖、穴子白焼きをつまみに話が面白く、酒が進む、進む(汗)。深く濃厚な酔いに包まれた夜なのでした。

焼酎は麦と芋、二種類のかめ仕込みから選べます。小さな神輿のオブジェが見えるのも、楽しい演出ですね。

玉姫祭、三社祭などの提灯が飾れていました。玉姫祭は子供の頃から親しみのある地元の祭だそうです。

カウンター席の奥にはこんな広いテーブル席も。大きなTV画面で、サッカーや野球中継も楽しめます。

店舗情報
堤や
東京都台東区千束4-37-12
tel.03-5603-5100
営:17:00~24:00
休:日曜日
交:日比谷線三ノ輪駅徒歩5分/各線浅草駅徒歩12分
<予告>次回のリレーキーワードは?
「堤や」仕事あとに行くバーBar Dute(バー デューテ)

以前、新宿三丁目を取材して回ったとき、店主の皆さんがフットサルリーグをつくって親交を深めていたように、浅草~吉原の店主たちは「祭」によってつながっていることがよく分かりました。さて次回も、吉原大門が舞台です。「Bar Dute (バー デューテ)」は、仕事の帰りにちょくちょく利用させてもらっているバーです。店主の高尾君はやはり町の仲間なんですょ」。ありがとうございます。それでは次回は、吉原大門で朝までやっているバーの魅力をレポートしたいと思います。

文:高木 正人
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