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第51回 まるみ商店

2014.3.20
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「男のメニュー」と「女のメニュー」。愉しめる工夫がいっぱい。

宇野智太郎さんは、さまざまな業態を展開する外食企業の社員として長年仕事をしてきました。現場はもちろんのこと、業態開発や出店などにも深く関わってきました。

「まるみ商店」をオープンさせたのは2010年。

路面店が立ち並ぶ神泉エリアの中で、不利と思われる2階の立地に、なんとかお客さんを入れたいと、いろいろと企画を考えました。

そのひとつがメニュー。企業人時代に習得した多彩なスキルを活かし、和をベースにした創作料理をずらりと用意したのです。

そして、メニューの表現そのものにも工夫を加えました。

「男のメニュー」と「女のメニュー」。ふたつのメニューブックを制作。男が好きな料理、女性が頼みたくなるような創作料理が並んでいます。

「男のメニュー」、肉料理のページのタイトルは「お肉どの」。「メンチカーーツ」と気合いの入った表現も(笑)。

「女のメニュー」はどうでしょう。「お野菜で健康」、「女だって揚げものが好き!」、デザートのページには「女は男に甘い者」。ウケる。

すべて宇野さんの手書きです。

「感性をくすぐるというか、かゆいところに手が届く、みたいなメニューをめざしています。店名のまるみ商店も、いろんな料理があるよということを表現したつもりなんですょ」

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じぶんの強みは活かし、苦手なことはしない。それでOK!

野球をやっていただけあって、がっしりとした体格の宇野さん。でも、人とお話しするのは苦手のようです(笑)。人見知りもかなりあります。

「カウンターキッチンで仕事をしているので、お客さまから世間話とか振られるとドギッとしますね(笑)。それで店内は、できるだけテーブル席を多くしたんです。お客さま同士でいっぱいお喋りしてください!という想いをこめて(笑)」

じぶんの強みは活かし、苦手なことはしない──。じぶんに正直に「まるみ商店」をつづけています。

「広めのテーブル席でのんびりとお酒と料理を楽しむお客さまが次第に増えてきて、2階という立地が逆に隠れ家みたいに使われるようになってきたんです。いまでは、みなさん3時間、4時間とかが当たり前。まったりと利用される方が多いですね」

人と話すことが苦手でも、ちゃんと繁盛店をつくれることを宇野さんは証明しているのかもしれません。

さまざまな業態で仕事をし、修行時代から食べ歩きもつづけてきました。心がけてきたことは、お店の長所をさがすこと。

「飲食店って、わるいところが目立ってしまうんですね。逆に、その店のいいところはなかなか見つけにくい。私は、いつもいいところを探して、メモに箇条書きにするようにしています。これ実際にやってみると、なかなか大変なんですよ。でも、いいなと思うことはじぶんのお店でも活かせるわけだし、いい勉強法だと思っています」

おっと宇野さん。よく喋るじゃないですか。人見知りで、話すのが苦手って、ほんとかなぁ?(笑)

これは「女のメニュー」の〆のページ。「茹でたてうどんdeウニクリームパスタ」や「あっさり鶏そば」。これでシメるわよ!

宇野さんの奥さま、濱田陽子さんは陶芸家。店内の調度品やぐい呑みなど、味わいのある作品を提供しています。

店内奥にはグループでわいわい愉しめる広めのテーブル席がありました。カウンター席のほかに、窓際にはカップル席も。

店舗情報
まるみ商店
東京都渋谷区円山町22-14 塙ビル 2F
tel.03-6416-3803
営:17:00~翌1:00
休:日曜日
交:各線渋谷駅徒歩7分
<予告>次回のリレーキーワードは?
「まるみ商店」企業時代の仲間「幸大 蒔田店」

渋谷なのに、渋谷っぽくないグルメストリート、神泉エリアの探訪も今回で5店舗目。さぁ次はどんなお店をご紹介いただけるでしょうか。「横浜なんですけど(笑)、いいですか。以前勤めていた会社の仲間が横浜で独立して、もう2号店まで成功させているんです。山澤大君の『もつ焼 幸大』、おすすめしたいですね」。ありがとうございます。それでは次回、横浜からのレポートです。

文:高木 正人
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