飲食求人・飲食店転職グルメキャリー首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)

首都圏版
最終更新日
毎週木曜UP!

飲食店で働く人の求人・転職サイト「グルメキャリー」
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)版

MENU

UP! 毎週木曜更新

第64回 うちなぁたいむ

第64回うちなぁたいむ

2014.10.16
画像1
中華料理出身のシェフと、沖縄素材との出会いによる、新しい可能性。

中華料理出身のシェフと、沖縄素材との出会いによる、新しい可能性。

店長と料理長を兼ねている清水雄一郎さん(左)とオーナーの来間重憲さん(右)。清水さんは、都内の高名な中華料理店で腕をみがいていました。一方、来間さんは花小金井で1号店「おきなわ市場」を経営していました。もう1店舗を立ち上げようとしたとき、出会ったのが清水さんなのでした。

来間さんは、前回ご登場いただいた「次郎亭」の次郎さんと同じ宮古島の出身です。

「私は料理に関してはなにも分かりません。ただ、沖縄と中国とは昔から深い文化交流があって、食文化もすごく似ているし、子供のころの遊びも中国から伝わったものが多かったんですね。それで、中華料理を経験してきた清水君にすべてを任せることにしたんです」(来間さん)

ピッカピカに磨かれたキッチンには、中華料理用のコンロ。音を立てて強い炎が上がるなか、中華なべを振る清水さんの姿が。

「沖縄の素材をつかって、技法は中華をはじめ、和や洋も織り交ぜてつくるのが『うちなぁたいむ』スタイルです」(清水さん)

オープニング料理長として8年。その歴史には、つねに変化がありました。

「お客さまの求めているものは何か。そこにいつもアンテナを張って仕事をしてきました。泡盛の種類はオープン当初30種類だったのが今は80種類。泡盛以外も愉しみたいという女性のリクエストにもお応えして、自家製ウォッカジンジャーや梅酒も取り入れました。料理に関してはもう、毎日のように新作を考えています」(清水さん)

ゴーヤチャンプルーなどの定番沖縄料理もありますが、同じ沖縄素材を使っていても、食べたこともないような料理をいくつも発見できるのが「うちなぁたいむ」の深さでもあります。

「一度のご来店では、すべてを食べきれないほどの奥行きをもったメニュー構成になるよう心がけています。お客さまが、あっ、こんな料理もあるんだ、じゃあ今度はこれ食べに来ようと、思っていただけるような愉しみを提供していきたいんですね」(清水さん)

画像2
沖縄素材をつかった、新しい沖縄料理がぞくぞく登場。

沖縄素材をつかった、新しい沖縄料理がぞくぞく登場。

オリオン生ビールでのどを潤しながら、本日のおすすめ「ゴーヤと挽肉のカレー飯」をいただきました。

さすが中華の達人!火入れの具合がちょうどよく、ゴーヤがきれいに輝いています。カレー風味でありながら、きちんとゴーヤが存在感を放つ、新沖縄料理なのです。

その後、島らっきょうのキムチをぽりぽりとつまみながら泡盛を二杯三杯。やんばる若鶏の唐揚げマンゴーチリソース、ラフティーのライスコロッケをいただきました。

ソースの爽やかさ、味わいの広がり。どれをとっても、おいしくて、なんだかとってもアジアンな魅力がいっぱい!

沖縄は日本列島の最西端、最南端にある島々に見えますが、実は沖縄が東アジアのど真ん中にあることを、これらの料理から実感できます。

「今後の展開として、ワンランク上の沖縄食材、たとえば石垣牛とかアグー豚をつかった新しい沖縄料理をつくっていきたいんです。この秋には、食材探し、生産者との出会いを求めて、久しぶりに沖縄へ行きたいと思っているんですょ」と清水さんは、チャレンジ精神を語ります。

キッチンをひとりで回し、スタッフの育成にも積極的。掃除と衛生には頑固といえるほど。コンロも換気口もピッカピカに磨かれています。

もともと中華料理店を営んでいた父親の背中を見て育った清水さん。ちいさなお子さんをもつパパになった今、以前の自分がそうだったように、お子さんが清水さんの中華鍋を振る姿に見入っているそうです。

「家族にもスタッフたちにも恵まれています。とても感謝しています。それと、あらゆるチャレンジに対して、すべてを任せていただいている来間オーナーのふところの深さ。私はもともと独立をするつもりだったのですが、今はもう独立する意味がなくなってしまいました(笑)」

シーサーたちが飲んで唄って踊っているようすを描いた、あたたかみのある壁画がおでむかえ。オーナー来間さんのお知り合いでもあるARAYANさんの作品です。

ありそうなのに、見たこともない「ゴーヤと挽肉のカレー飯」。ほのかなカレーの風味のあと、ゴーヤのほどよい苦みが心地よい。ゴーヤが主役の逸品でした。

カウンター、テーブル、ほりごたつ席、その日の人数や気分で楽しめる、清潔感あふれる店内。もちろん唄三線がBGMで、泡盛のボトルがずらりと並んでいます。

店舗情報
うちなぁたいむ
埼玉県所沢市くすのき台1-9-8 エシール2号館103
tel.04-2998-3575
営:平日18:00~翌0:00(L.O.23:00)
日曜・祝日17:00~23:00(L.O.22:00)
休:月曜日
交:各線所沢駅徒歩3分
<予告>次回のリレーキーワードは?
「うちなぁたいむ」好きな「魔王」のある店「ホーボーズ」

オープンして8年。オーナーと店長との限りない信頼関係を感じることができました。沖縄料理の伝統を大切にしながらも、その可能性を広げようとしている料理人としての清水さん、応援してます!さて、次のお店をご紹介いただきました。「沖縄つながりではありませんが、以前アジア業態をやっていて独立した三木渉さんの『ホーボーズ』をご紹介したいです。来間オーナーが大ファンのお店です(笑)」。ありがとうございます。それでは次回も、所沢エリアでお会いしましょう。

文:高木 正人
まずは会員登録

会員登録をすると、毎回の応募がとってもカンタン!
応募のやり取り、プレ応募、お気に入り、「スカウトサービス」、希望求人メールなど便利な機能がご利用いただけます。

会員登録はこちら

お気に入り一覧